前回書いた
本田のラツィオ入りがなくなってしまったようです。
残念なニュースですが
怪我を完治させて万全の状態で移籍した方がよいかもしれません。
どこでプレーしていても
今年も本田の活躍が楽しみです。
今日から2月に入りますが
日本司法書士会連合会では毎年2月を
「相続登記はお済みですか月間」に定めています。
自宅の土地の名義が
曾祖父名義のまま残っていたり
相続人の中に行方不明の方がいて話が進まないなど
複雑な案件のご相談なども
いつでも受け付けておりますので
どうぞお気軽にお問い合わせください。
日本司法書士会連合会
http://www.tokyokai.jp/news/news_120119.pdf
以前このブログの中で
『源氏物語』の紫上について書いたところ
「紫上 人生」「紫上 生涯」などというキーワード検索から
当ホームページへのアクセス数が急増していて驚きました。
検索して来ていただいた方々には
「なんだこのしょーもない司法書士のブログは」
とさぞかしがっかりして帰られたことでしょう。
でも、せっかくなので
今回は紫上とは全く対照的な源氏物語のヒロイン
浮舟について
書いてみようかと思います。
浮舟は
宇治十帖のヒロインにして
数多くの女性達が活躍する大長編源氏物語の中で
アンカーを飾る最後の姫君です。
彼女は
亡き源氏の子である薫(本当は柏木の子ですが)と
皇子である匂宮という
宮廷や世間の評判を二分する二人の光り輝く男性に愛されます。
けれども、どちらと選ぶこともできず
文字通り自分の意思を持たないまま、場に流され
苦しんだ末に宇治川に入水します。
死に切れなかった彼女は
救ってくれた僧に頼み込んで
出家を果たします。
私自身
源氏物語を流し読みしていた頃は
この浮舟という女性に全く共感できませんでした。
あっちへフラフラ、こっちへフラフラと
「浮舟」とは
後世の人もベストネーミングをしたものだと感心し
やはり大君こそが宇治十帖のヒロインだと考え
浮舟を軽視していました。
ところが
宇治十帖を丁寧に改めて読み進めていくうちに
その考えは徐々に変わっていき
河合隼雄氏の『紫マンダラ』を読んだときに
浮舟こそが
最終的に紫式部が描きたかった女性だったのだと確信しました。
宇治十帖の世界は
源氏が活躍する前半とは全く異なり
暗い厭世観や死生観に包まれます。
瀬戸内寂聴氏が指摘するように
おそらく作者は宇治十帖の筆をとった時には
すでに出家を果たしていたと考えて間違いないと思います。
宇治における悲劇のあと
出家した浮舟は
生存を訊きつけた薫を拒絶し、会うこともしませんでした。
薫は誰か他の男が隠しているんではないかと疑ったところで
この大長編小説は唐突に幕を閉じます。
紫式部は
この二人の到達点の違いを描いたところで
もう書くことはないと筆を置いたのではないでしょうか。
すべてが流されるままの人生だった浮舟が
最後には自らの強い意志で決断し
崇高な精神を持ち得るまでに到達した。
一方、薫は
悲劇を経験し、時を経ても
結局男としての疑いを持つことは変わらず
結局以前と同じままだった。
紫式部は
当時の身分・社会・制度すべてを深く理解した上で
この男女の生き方・考え方の違いを
最後に描きたかったのではないかと思います。
そこにはある種、意地のようなものもあったのかもしれません。
同じような意味合いとして
『夕霧』の帖の
源氏が息子夕霧と落葉の宮のことで悩みを
紫上に話すくだりにおいて
紫式部は紫上の心のうちを話す形で
女として自分の生き方の苦悩を描く場面があります。
非常に興味深い独白なので
機会があれば是非現代語訳ではなく
原文と注釈で読んでみて下さい。
今回の文章で
もし「浮舟 人生」の検索ヒット数が増えたら
今度は調子に乗って
源氏物語を最高に面白くした女性
「女三宮 人生」についてでも
書いてみようかと企んでいます。