子どもの頃
嫌いだった食べ物が
大人になってからの大好物になった経験というのは
誰にでもあると思います。
私も小さい頃苦手だった
さば塩焼きを大好きになりましたし
昔いつも残していたパセリなんかは
野生に生えているものを見かけただけで
そのまま齧り付きたくなるくらい好きです。
ただ子どもたちの間でも
苦手野菜のトップクラスに挙げられる
セロリに関してだけは
私もつい最近まで
どうしても好きになれませんでした。
ところがある日
秋葉原の焼肉屋で
「セロリのキムチ」というものをはじめて食べたときに
そのおいしさに衝撃を受け
セロリに対する気持ちが180度変わりました。
焼肉などと一緒に食べると
いやだと思っていた青臭さや
シャキシャキした食感が
口の中でとても清々しく心地よいものに感じられました。
それ以来
脂っこいもの好きの私にとって
セロリは体を浄化してくれる
救世主となりました。
今では冷蔵庫に常にセロリがないと
何となく寂しい気持ちになってしまうほど
嗜好が変わり
今日も変わらず
ビール片手にセロリをポリポリ齧ろうと企んでいます。
今まで
実際にスタジアムに足を運んで
サッカー観戦をした回数というのは
だいたい10回くらいだと思いますが
そのうちの9回は
ドラガン・ストイコビッチのプレーを見にいくことだけが理由でした。
彼のプレーは
文字通りピクシー(妖精)そのものでした。
彼がボールを持つと
本当に魔法を使っているかのように
ボールが美しく舞い踊り
目の前で信じられない事が次々と起こります。
観客たちは
劇団イヌカレーの絵画に入り込んだように
妖美な世界へと引き込まれ
ふと気が付くと
ボールはゴールネットに突き刺さっています。
その華麗さは
驚きや歓喜を通り越して、ため息だけを残します。
サッカーのルールをほとんど知らない妻でさえ
一緒に行った引退試合では
その美技の連続に驚愕していました。
ピクシーの素晴らしさは
常に「ファンに魅せること」を考えながら
勝つプレーをしていることです。
マラドーナと同レベルの
世界最高峰の彼だからこそ
ファンが喜んでくれることを第一にしながらも
ゴールと勝利を追及することが可能なのでしょう。
これほどの人物が
セルビアから遠く離れた日本で
ファンのため
サッカーの発展のために
今も貢献し続けてくれているというのは
本当にありがたいことです。
プロ野球を心から愛している日本中のファンの心が
プロ野球を全く愛していない某球団の一部の人たちに
踏み躙られてる現状を見て
情けなさのあまり
ふとピクシーの事を
つれづれに書いてしまいました。